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●劇団紹介
劇団四紀会は1957年に創立、市民の平和で豊かな暮らしを願い、神戸を拠点に地域の人々と共に優れた演劇を創り広めようと絶え間なく活動を続け、2007年に50周年、2012年には創立55年を数えます。
様々な職業(主婦業含む)の現役からシニアまでの男女で構成、現在28人が在籍しています。
兵庫県劇団協議会事務局を担当するほか、他の演劇集団や地域の文化団体と連携し、日本演劇と地域文化の振興に努めています。 現在の公演形態は、新開地小劇場(3月・9月)、家族劇場(7月)、市民劇場(11月~12月)を年間の定期一般公演として開催。加えて「移動公演・出前公演」を地域や諸団体の依頼に応じて行なっています。
レパートリーは名作児童劇・家族劇・古典・現代作家劇・劇団創作劇、さらには生演奏を組み込む音楽劇なども取り上げています。
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「龍鬚溝」 (1964年)
「彦市ばなし」 (1965年)
「河」 (1975年)
「きしゃのやえもん」 (1977年)
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20周年記念公演
「ああ八月の陽の如く」 (1978年)
■彷徨う50年、この道は何処に通じるのか  岸本敏朗
 「…私は演劇のことについては、全く何もわかりませんが、当日、公演を見終わってから、このように、はっきりと、歴史の発展方向をめざして立つ、劇団を、もっと宣伝しなければならないし、観客動員につとめなければならない、ということを強く感じました。…」

 これは1966年に上演した四紀会第9回公演「太郎当年十六才」を見たYさんという方から頂いた手紙の冒頭の部分です。その後、詳しく内容について賛同の部分、疑念の部分を書いて頂いています。そして、それから40年たって、以下は先日の新開地小劇場第8回公演「別役実の夕べ」をみて書かれたアンケートの、同じく、冒頭の部分です。

 「文化をつくるのは市民だ!と思える場所でした。演じ手との一体感はかけがえがありません。このお芝居を1000円でみられるなんて、幸せ。この質の高い芝居を見ないのは市民の責任です。これからも私達の手で、四紀会と役者を育てたいと思ったくらい、よかったです。」

 いずれも、劇団四紀会はあくまでもこの神戸で必要とされるものでありたいと願ってきた私たちにとって涙がでるくらいうれしい言葉です。でも、そこで求められる劇団のありようは微妙に変わってきていることにお気づきでしょうか。
 創立当時、私達はよりよい社会を目指しました。日本における世界的な後進性は共通の意識であり、懸命に演劇をやるということはその改革にむけての一端をになうという自負がありました。しかし、そのために演劇は本来大衆のものであるという原則をどこかでややもすれば踏み外していたかもしれないのです。
 そして、そこからもっと地域に根ざすべきだという考えとなります。それは充分に正しいのですが、そこでもまだまだ、地域になにを持って還元できるのか、という色合いが強く、地域の歴史や民話の掘り起こしでもって、地域の人々の支持を得るというような理念がともすれば中心であったというようなことはなかったろうか。

 神戸が大震災という未曾有の歴史に遭遇し、その社会的歴史的意味合いを探ろうと、いちはやく、創作劇を数本送り出しました。それはそれなりに確かな評価はいただいたのですが、しかし、もう震災のお芝居は沢山だという人々の心にどう私達の創造理念を位置づけるべきかという課題を克服する技量も勇気もまだまだ充分に持ち得てなかったのでないでしょうか。

 そこでこの十年余、すなわち、劇団五十年の歴史の近年約4分の1近くは、劇団が真にこの地域で存在する意義はなにか、この追求への闘いについやされているといって過言でない。演劇教室はその意義が見出せずに中止となり、劇団活動の中心たる一般公演は震災後、その震災についての創作劇の後低迷し、昨年にようやく「だるまさん…」にたどりついたこと、やっぱり健康的で楽しめるお芝居を広めようと再開された家族劇場はとにもかくにも継続されてきたこと、そして、新開地小劇場の定期公演を企画し、神戸の人達がその生活の中でお芝居を楽しむ場造りをめざそうとしてきたこと、すべてが、その試みの一環なのです。

 しかし、そのためには私たちのこれまでの創造的技量、考え方、方法論、すべてを洗いなおさねばならないことを痛感する十年でした。最初にあげたお手紙に本当に自信をもってお応えしていない、と涙がでるくらい悔しい時があり、私達の50年は果たして王道であったのだろうか、とつい弱気になり勝ちです。
 でも考えてみればこの道は誰も通ったことのない道です、それが道であるかどうかは私達自身がふみかためていくしかないのだと思い直して、また前へすすんでいるのです。
       ※劇団四紀会50年誌「50年のあゆみ」より
●創立/1957年

●劇団代表者/村井 伸二

●劇団員/28人(2011年7月現在)

●第1回公演/「三人の盗賊」1957年12月
       作・八木柊一郎  演出・梶 武史

●受賞歴
 1993年…月刊「神戸っ子」ブルーメール賞
 1998年…神戸市文化活動功労賞
 1999年…兵庫県自治賞(梶武史)

●劇団四紀会 稽古場およびスタジオ
 〒650-0022 神戸市中央区元町通2-9-1-612
 TEL078-392-2421(20:00~)FAX078-392-2422

●公式WEBサイト/http://www.shikikai.com
●代表E-mail/→こちら
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※このページは、膨大な劇団資料を整理した上で、順次アップしてまいります。神戸地域演劇の貴重な歴史をWEB上に留めるためにも鋭意制作してまいります。更新情報はトップページの劇団ニュースでお知らせします。ご期待下さい。
今、劇団は!            劇団代表 村井伸二
3月11日、あの日本中を震撼させた東日本大震災/福島第一原発事故からすでに5ヶ月以上が経過しました。あらためて、被災された皆さん、避難を余儀なくされているすべての皆さんに心よりお見舞い申し上げます。
神戸で育った劇団として、阪神淡路大震災を経験した劇団として、「今、我々にできること!を改めて考えさせられた、いや、考えざるを得ない」と言ってもいい5ヶ月間でした。

劇団はひとつの答えとして、元町の稽古場を「神戸元町賑わい座」と銘打って、全6作品を稽古場公演とすることに決めました。
元町にこだわって! 相互の息遣いを感じられる距離で! 自分たちの足元を見つめるために! 人と人との関り・絆・笑い・涙・情を通して「明日を信ずる力」を育めるような演劇を多くの方々に観て戴きたいと考えています。

劇団四紀会は、劇団創立55年を控えています。この一年間の活動が、55年以降の飛躍の糧になることを信じて取り組んでいきます。今後とも、観劇してくださる皆様とともに芝居を創造していく劇団四紀会を宜しくお願いいたします。